ピアプロの新着楽曲から4

誰が見ているのかもよくわからないが、楽曲紹介ももう四度目。エッジにくらいついていこうとする、はかない試みと見過ごしていただければ、幸甚。

yukiwoさん(http://piapro.jp/yukiwo)の「空のさかな」(http://piapro.jp/content/3w0f0vozuwmh44u2)。すでにニコニコにもあがっていますね。アコーディオンウッドベースのようなアコースティックな音に、シンセやサンプリングの上もの、そして時に過激なエフェクトを振りかけてます。派手なところは欠片もない曲ですが、詩に選ばれた言葉の響きの良さと、上記の効果音がとても良いアクセントになっていて、6分の曲を飽きさせずに聴かせることができています。断片をつないでいくという構成もまた、良いのでしょう。

ボッチさん(http://piapro.jp/botch)の「Cherry's Butterfly」(http://piapro.jp/content/jud5vrig26iukg46)。これもまたニコニコに上がってる。この方、ヴォーカロイドは初体験とのことですが、すでにM3にも出品してらっしゃるとかで、経験豊かな方なんじゃと思います。bpm遅めですが、密かにドラマチックな構成ですね。ピアノのアルペジオが印象的な曲。マスタリングや、後半部の盛り上げ方に、シンプルながらも手練の技を感じます。しかも私の好きなリンちゃんを使ってるし。

njnさん(http://piapro.jp/njin)の「Leave a Leaf」(http://piapro.jp/content/tinco19yayadjpba)は、最近のピアプロで一番驚かされた曲です。ポップなメロディと、穏やかな音の四つ打ちキック。とまとめてしまうと、なんてことない音のように思われるかもしれないですけど、そのポップなメロディが絡み合うギターとピアノのフレーズが、あまりにもオリジナル。どちらかというと、旋律優位で作られている曲だと思うんですけれど、気まぐれな旋律同士の絡み合いが、時に縦の線を強調してたり、一緒に横に揺れてみたり、一瞬たりとて平凡な瞬間がありません。クラシックの現代曲に近いテイストも感じます。聴く人によってはジャズを感じるのかも。

前作の「灰色の街」(http://piapro.jp/content/db6tjb35m0sihhey)は、ニコニコにもあがっていますね。私は、この曲に関してはハウスバージョンを好みます(http://piapro.jp/content/?id=db6tjb35m0sihhey&cdate=2008-08-26%2016%3A55%3A18)。DJが無理目に曲をつなぐときのような浮遊感が、3分強にわたって続きます。