冬コミ C85 報告

 前記事でお知らせしたとおり、12月31日(火)にサークル bacon8 として冬コミ C85 に出展し、西え33bにて主に音盤を頒布いたしました。サークル参加はまだ二回目で、しかも今度は自分がサークル代表ということでいろいろと戸惑うこともございましたが、前回よりも自分なりの手応えを感じることができました。

 今回頒布する音盤は、前回夏コミにおいて私がお手伝いしたサークル tete-a-tete (夕凪ショウさん主宰)で頒布した R-18 本「三日月錠」のような売りにかけるので、売り上げにおいては苦戦するんじゃないかなと危惧していたのですが、西館のボカロスペースにおいてはむしろ音盤こそが求められていたのだなと感じます。卓の前で立ち止まっておしながきをじっくりご覧になる方、試聴をご希望になる方などを拝見しながらそう思いました。

 こちらからこんなことを申上げるのは少し変な話ではあるのですが、今回頒布した bacon8 のセカンドアルバム "luminous flux" の出来に関しては、DS_8 さんも私も自信を持っております。自信を持っていたからこそ今作が受け入れられるかどうかを固唾をのんで見守っていたと言ってよいです。またそれだからこそ、今作がある程度は受け入れられた現場には、DS_8 さんもいて欲しかったな、などと詮無いことも考えます。

 言うまでもなく今作はゲストのロイヤル六法全書さんの楽曲と、夕凪ショウさんのジャケットアートがなくては完成しませんでした。特に夕凪ショウさんはデジタル配信時代において楽曲を CD としてプレゼンテーションする意味を深く考え、パッケージ自体に物としての魅力をどのように付与するか、という点に心を砕いていただけました。このような考えのもとに生まれたジャケットアートに対しては、bacon8 の両名とも深く満足しております。事前のプロモにおいても大々的に利用いたしました。(夕凪ショウさんによる、luminous flux ジャケットアートの解説

 また個人的には初期作ベスト "baconclassics 2008-2010" という形でボカロ個人史に一つの区切りをつけた気持ちもあります。三日目のアフターで、懐かしい方々と久しぶりにご一緒できたことも運命だったかもしれないです。

 新しい展開としては、秋茄子さんのボカロ古楽アルバム "Terra Incognita" を委託販売させていただいたことは印象的なことです。初めはほんの思いつきでお誘いしたのですが実際に企画が進んでいくうちに、これは画期的なことなのでは、という思いが強くなりました。会場でも興味を持ってご覧になる方が多かったことはその証左と思います。私は一曲目の Perotin で KO されましたが、会場でも興味をお持ちになった方にはその一曲目をお聞かせして、半数の方はそのままお買い上げいただけました。聞き進んでいただいて sakemubi さんのシュッツにまでたどり着くと、一巻の書を読み進んだような気持ちになれますが、それはお買い上げいただいた方の特権ですw ぜひお楽しみいただきたいですね。

 そして三月二日に京都において開催される予定の「Vocaloid Paradise 関西」では冬コミの頒布物をいま一度、世に問うことになります。その時はきっと DS_8 さんもお出でいただけるものと期待しております。サークル tete-a-tete の艦これ R-18 本 "bubble" に関してましても、併催される艦これオンリーイベント鎮守府に着任しました!」での再頒布を予定しております。桜の開花には少し早い時期ではございますが、特に西日本の皆さまのお越しをお待ち申し上げております。

 なお、夏の予定はまだ確定しておりませんが、出来れば何かやりたいなと考えております。確定しましたらまたお知らせできるものと思います。

 最後に、当日大変お世話になったサークル Vocapedia のらぷさんとちきんさん、そしてスペースにお出でいただいた皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました m(_ _)m